2013年10月17日木曜日

SNSなどでの情報公開範囲の設定にご注意を

独立行政法人情報処理推進機構というIT技術者の資格試験などを行っている団
体から、「 インターネットサービス利用時の情報公開範囲の設定に注意! 」
という呼びかけが行われました。
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/10outline.html

この呼びかけは、Googleのサービスの一つであるGoogleグループでの設定ミス
により、このシステムの中でやりとりされていたメールがグループに参加され
ているメンバー全員に公開されていたという事件が複数起こっていることと、
SNSでの官公庁職員の震災被災地に対する心ない書き込みに、ネットの住民が反
感を持ち炎上に至ってしてしまったという事件を受けて行われました。

ではこのような現状において、私達は具体的には何に注意をすれば良いのでし
ょうか?

まず基本になるのはプライバシーの設定です。
Googleグループの場合、メールの公開範囲の初期設定が「全てのユーザー」に
なっています。
通常メールは1対1でのコミュニケーションツールという意識が強いのですが、
この設定では掲示板のように参加メンバーであれば誰でも見れるということに
なっています。
ですので、その設定を必要な範囲に届くように変更しなければなりませんでし
た。

ここでの問題は、プライバシー設定について管理者が注意を怠ったということ
が問題で、管理者のITリテラシーの問題と言えます。
FacebookにもFacebookグループという掲示板的なシステムが有りますが、この
システムにも、公開、非公開の設定が有ります。
社内での連絡に使いたい場合など、非公開にし、参加者のみが書き込み・閲覧
できるようにしておかなければ、大変なことになります。
きちんとITリテラシーを持った管理者を指定し、運用することが必要です。

次の炎上の問題はITリテラシーというよりも、SNSでどのような事を書き込む
とどのような反応が返ってくるのか、という事を想像する力が必要になります。

最近飲食店のアルバイト店員が、食品を保存する冷蔵庫に入り込むなど不適切
な行動をし、それをTwitterにアップし炎上、名前や住所までもがネット上に
さらされるという事件が問題になっていますが、これは、SNSでの個人的な書
き込みが個人的な交友の範囲外にいとも簡単に出て行ってしまうということに
気がついていない、ITリテラシーの低い人の陥る失敗の例です。
このような事件を起こしたある若者は、自分の名前がネットにさらされるとは
思わなかった、と発言しています。

さすがに皆さんが飲食店の冷蔵庫に入るとは思いませんが、例えばGPS機能付
きのカメラで友人宅を撮影し、それをFacebookにアップすることで友人宅の住
所が特定されるという可能性や、飲み屋で酔っ払っている友人の写真を撮影し、
その写真を友人のFacebookアカウントに”タグ付け”することで、その酔っぱ
らいがどの人であるか確定できるようにしているなど、ついうっかりの間違い
を犯す可能性はどの人にもあるのだと思います。

SNSは基本的には公開されているものですし、公開されることを望んで使って
いる人も多いはずです。
そのことを常に意識していれば、殆どの失敗は防ぐことが出来るはずです。
書き込む前、それをアップする前に、少しだけ考える余裕を持ちたいものです。

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