2015年11月2日月曜日

施工事例で”らしさ”の表現を

ホームページのコンテンツを考える際に、気をつけなければならないことに、
「ホームページは他社との比較に使われるもの」であるということがあります。

お客様は、あなたの会社一社だけを見て、どのような家をつくるか、どこの会
社でつくってもらうかを決めているわけではありません。幾つもの会社を調べ、
比較し、候補を絞っていきます。

その際に、最もお客様が見ているが、施工事例です。どこの工務店でも、アク
セスログには同じ傾向がありますが、施工事例は、工法や設備などよりも、か
なり多くのアクセスを集めているはずです。

ということは、まずはこの施工事例でお客様に魅力的だと感じていただかなけ
れば、いくら他のコンテンツにいくら凝っても、意味がないということになる
のです。

その施工事例ですが、これはお客様に自社の”らしさ”を伝えるにも、とても
有効なコンテンツです。また、差別化もしやすいコンテンツでもあります。し
かし一方で、折角多くのお客様が訪れるページであるにも関わらず、単に資料
写真のような味気ない写真を掲載しているだけで、魅力が全くアピールできて
いない会社が多く存在しているのも事実です。

では、どのようにすれば、施工事例で自社の”らしさ”をアピールできるよう
になるのでしょうか?

まずは、お客様に家を建てた後の暮らしが想像できるような写真にしてくださ
い。それには、家具や照明、キッチンツール、花瓶などの小物なども、きちん
とセッティングしてから写真を撮影する必要があります。いくら魅力的な設計
でも、ソファーも置かれていないリビングでは、お客様は、その家に住むこと
によって得られる魅力的な生活が想像できません。

また、いくら良い写真でも、写真だけで魅力を十分に伝えることは難しいと考
えて下さい。その部屋の魅力、設計の魅力、施工の魅力など、写真には、様々
な魅力が入っていると思いますが、それは、写真に付けるテキストでも表現し
て下さい。お客様は設計士でも監督でもありません。見どころはしっかり伝え
ましょう。

施工事例が数多く掲載されている会社も有りますが、本当にその事例に自社の
住宅の魅力が表現されているかを、一度見直してみる必要があります。例えば
50件施工事例が掲載されていても、それだけの施工事例を詳細まで見る人は
めったにいません。それよりも、絞り込んだ"これぞ!"という事例だけを掲載
した方が、より魅力が際立つはずです。

施工事例は、もっともお客様が見たいと思うコンテンツです。ここで自社の魅
力を伝えられなければ、他のコンテンツは見てもらえません。ホームページで
は、家づくりについての考え方や、コンセプト、独自の技術などをアピールし
ていかなければなりませんが、それ以前にまずは施工事例です。ホームページ
の改善をしていくのであれば、まずは、施工事例を改善していくことが大切で
す。


0 件のコメント:

コメントを投稿