住宅産業塾 工務店応援通信からいすみ鉄道の鳥塚社長の講演内容を記載させ
ていただきます。
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◆住宅産業塾「新春セミナー2014」特別座談会
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"常識と既成概念の打破に挑戦"
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「新春セミナー2014」第3部は「新春特別座談会」として"常識と既成概念の打
破に挑戦"というテーマで討論。参加者は住宅産業塾塾長長井克之をコーディー
ネータに、新建新聞社代表取締役社長・三浦祐成氏、先端起業科学研究所所長
・竹内裕明氏、そして住宅産業塾マーケティング顧問のO氏。
いま「変わるものは何か、変わらないものは何か」というキーワードから生き
残る工務店は何をすべきなのかを探りました。各氏の話をまとめてみました。
○テーマをクロスさせるなど「交差点」を持つという発想が大事-三浦祐成氏-
・これまで人口も経済も膨らむ時代で、そんな膨らむ時代の勝ち組はハウスメ
ーカーでした。デフレの時代になってパワービルダー、ローコストビルダー
が勝ち組になりましたが、これからはどうなるかといえば、縮む時代です。
縮む時代はむしろ大手メーカーは苦しい。そこでチャンスが生まれるのが工
務店。地域の工務店が連合体を組んで地域を元気にしながら住宅需要を盛り
上げていくことが大事だ。
・交差点を持つという発想をしてみてはどうでしょう。家づくりに何をクロス
させるかを考えることも大切。一例として、健康と住宅をクロスして健康住
宅が生まれました。
・エネルギーなどもありますが、何をクロスするのかは自由。生活側からクロ
スさせてはどうでしょう。価値軸を変え、既成概念をこわして、たのしい、
ワクワクをクロスさせるのもいいでしょう。おもしろがる人たちをファンに
したい。また、ムダを楽しむということもクロスできるでしょう。
・"余白"というのがキーワード。全部完成品だとつまらない。自分で造りたい
人が女性を中心に増えています。そこでこれからは注文住宅とは何かが問わ
れてくるでしょう。
○世の中で地域で、"変わらないもの"を考えると楽しくなる-竹内裕明氏-
・これからの10年は家にあるあらゆる家電やモノがインターネットに繋がって
いく時代です。ある意味家全体がネット家電化していくということです。そ
して技術の変化に伴って生活も変化していく。変わるものというは、しっか
り世の中を見ていたらわかりますが、問題は変わらないものをよくみていく
ことです。住宅産業における変わらないものは何か。産業全体ではなくても、
地域の中で変わらずに求められているのは何かを考えることも必要です。
・家を建てるのは1つのプロジェクト。お父さん、お母さんの自分史、子ど
もたちの自分史をそれぞれ書き出してもらう。そして家づくりをする。こ
れは見えないもの、変わらないものを引き出す作業法なのです。
・創造の創は絆創膏というように傷のこと。世の中少し傷があるほうが魅力
があるんです。自分で修理するとか、創る楽しみがあります。これからは
そうしたDIYの魅力が強まるでしょう。
○買手の主導権が強まり、価値ある住宅をつくるところが生き残る
-住宅産業塾マーケティング顧問 O氏-
・いまは大競争の時代。そしてこれからは買手の主導権が強くなる。本当に価
値のあるものを見極める人が増えていくでしょう。価値のないものをつくっ
ていると、お客さんに見透かされる時代になってくるでしょう。
・20~30年前は住宅着工が多い時代でした。その家々がリフォームする時代に
なっています。これからは本当のリフォームのマーケットがやってきます。
流れをみるとき、長い目で考えることが大事です。
・工務店の弱点はコミュニケーション力。自分たちの強みをきちんと伝えるこ
とが問われます。コミュニケーション力というのを真剣に考えていきましょ
う。
○お客様の想いを聴き、お客様には”らしさ”を伝え、
より良い幸福の城つくりを進めていこう -長井克之塾長-
・家づくりではヒアリング、ご要望確認が最も大切。ご夫婦でも住まいに対す
る想いは違うことが多いもの。これまではそれを無視して簡単に住まいを作
ってきました。もう一度原点に帰り、想いを聴くということを強化しなけれ
ばなりません。
・年間数十棟の工務店であれば、好きなモノをつくるのが良いのではないかと
思います。そこにフィットするお客様がいれば良いのですから。これからの
マーケットは確実に厳しくなります。そこで生き残るには、競争しないため
の仕組みや”らしさ”の構築が必要です。それがブランドになっていきます。
・そこで必ず必要になるのが、見える化・わかる化です。良い会社・良い商品、
これをいかにわかってもらうか、しっかりと考えていく必要があります。
(文責:住宅産業塾・松浦誠)
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